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【石坂信也のゴルフ未来日記 Vol.5】コロナ禍で確信した「働き方」と「遊び方」のアップデート

あそびのある人生を推進しますーー。ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)は創業21周年目を迎え、「PLAY YOUR LIFE」を新たなブランドスローガンとして掲げ、「多様性を認め合い、人生を楽しむことができる寛容な社会を目指す」と発表した。GDO代表の石坂に「働く」ことと「遊ぶ」ことへの想いを聞き、「実験基地」と位置付ける、GDO 茅ヶ崎ゴルフリンクスでの取り組みや構想に迫った。

 



 
石坂 信也(いしざか のぶや):1966年12月10日生まれ。成蹊大卒、ハーバードビジネススクールMBA。三菱商事に10年間在職した後に独立し、2000年5月 (株)ゴルフダイジェスト・オンラインを設立。代表取締役社長。ゴルフ総合サービス企業として、ゴルフビジネスとITを組み合わせた事業モデルを積極的に推進している。2004年東証マザーズを経て、2015年9月東証1部上場。

 

——まず、「働き方改革」が叫ばれる昨今ですが、GDOではコロナ禍以前からリモートワークを推奨してきましたね。奇しくも、世界中の人々の生活に大きな影響を及ぼしているコロナ禍で、スムーズな事業継続につながったのだとか。

GDOは創業時から、勤務中と勤務外の「オンオフ」だけでなく、職場の中でも可能な限り職場環境を快適にすることを考えてきました。簡単なことですが、整理整頓もその一つ。昔ながらの書類に埋もれている机ではなく、できるだけミニマムにして快適な空間を目指し、社員が決まった机を持たない「フリーアドレス」を当時から導入していました。2006年に初めて引っ越しをした時は、紙を極力印刷せず、プロジェクターを設置し、クラウドサーバーに書類を保存してエコフレンドリーな職場を目指していました。そして、2015年に東五反田オフィスに引っ越した際には、さらにブラッシュアップし、スペースの効率化なども実践しました。新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた2020年2月から、基本的に何の抵抗もなく全社員がリモートワークに切り替えることができたのも、「ペーパーレス」や「フリーアドレス」を推奨してきたことが主な理由と言えるでしょうね。

 

ーーGDOでは、職務はもちろん、休憩、ランチ、時には大人数のイベントやミーティングに利用が可能な自由なラウンジスペース「クラブハウス」を東五反田オフィスから取り入れていますね。ほとんどがリモートワークで出社しない中、オフィスが恋しい社員もいるのではないでしょうか。


まさかコロナ禍でこうした状況になるとは、誰も予測できませんでしたからね。「クラブハウス」は、社員が職場でもそれぞれの判断や必要性に応じて「オンオフ」を持つための共通スペースとして導入したものです。今は必然的に自宅で仕事環境を作らなければならず、家の中でオンとオフを切り替える必要があります。GDOでは「クラブハウス」によって職場でも切り替えをスムーズにすることを目指してきましたが、それぞれの自宅に置き換わった現在も、社員の皆さんは柔軟に対応できていると感じています。

 

ーーなるほど。「働き方」という点に関心が高いと同時に、「遊び方」に対しても想いがあると聞いています。かねてから日本は「遊び」に関して寛容ではないと思う場面が多かったそうですね。新しいスローガン「PLAY YOUR LIFE」について聞かせてください。


そもそも、GDOが生業としているゴルフは、「遊び」だと思うのです。しかし、日本のゴルフはもともと仕事の延長として活用されており、欧米に比べるとフォーマルでルールが多く、敷居が高いという特殊性がありました。週末になると、父親が早朝に家を出て夕方に戻るまで一日家をあけることになり、家族から男性を引き離すイメージも強かった。もちろん、それが悪いとは言いませんが、もっとゴルフの選択肢は増えるべきだという想いを創業前から持っていました。

元々、欧米では家族単位でゴルフを楽しむケースが多く、アメリカにおいてコロナ禍で著しくゴルフが普及したのは、多くの場合、家族ぐるみでゴルフを楽しんでいるからです。一方、日本にはゴルフをしない低学年の子供を連れて行けるゴルフ場は、ほとんどありません。本来は遊びであるはずのゴルフなのに、限られた人たちの畏まったものになったままというケースが多く、そうした風潮を変えて、ゴルフの選択肢を増やしたいという想いがあります。多くの人が、自分なりのゴルフを楽しむことができれば、人生を楽しむ機会や視野・きっかけが広がる。こうした想いが新たに掲げたスローガン「PLAY YOUR LIFE」につながっています。

 


ゴルフを通じて日本人の「遊び方」に一石を投じたい。「PLAY YOUR LIFE」はそのためのスローガンでもある


 

ーー現在、アメリカ在住ですが、新型コロナウイルスの感染拡大の中、ご自身の「働き方」や「遊び方」には変化がありましたか?


ともに大きく変化しましたし、それ以上に、「働き方」や「遊び方」に対する想いが確固たるものになりましたね。「働き方」という点では、アメリカ移住とコロナ禍で「非連続の働き方」を実践することになりました。家族で朝食を取った後、2時間ほどリモート会議をして、お昼にはスーパーマーケットで家族と買い物。午後にミーティングをこなした後に、近所のゴルフ場で数ホールだけラウンドをする。そして、夕食を取ったらまた2時間ほどミーティングをします。コロナ前から勤務中の「オンオフ」の切り替えを社員に促していたことは先ほどもお伝えしましたが、実際にコロナ禍で実現することになり、一日の使い方の可能性を感じましたね。

「遊び方」としては、アメリカでのラウンドの約70%が18ホールではないプレーになりました。6ホールで上がることもあります。これはステイホームの環境下、私も家族も家にいることが理由なのですが、夕方からメンバーコースに行き、子供と6ホールやハーフをプレーすることが多くなったのです。ゴルフは気軽に楽しむことができる、と可能性を感じています。

 

ーー日本で「6ホールだけプレー」できるようになるのは時間がかかるように思います。


たしかに都会にお住まいの方は近隣にゴルフ場がないので難しいかも知れません。しかし、リモートワークが進み、ワーケーションや2拠点生活が選択肢として普及してきています。そうした手段を有効利用できれば、生活の中でゴルフがより身近になり、数ホールだけプレーするということも実現できるのではないでしょうか。

 

ーー「GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス」を運営していますが、「PLAY YOUR LIFE」を具現化する場所としての位置づけですか?


元々は、ゴルフ場を運営する予定はありませんでした。しかし、東京のオフィスから近く、所有ではなく借り受けて運営できるのであれば、実践を通じて「ゴルフ場の有効活用」を試験的に行えると考えました。当初は本社を茅ヶ崎に移転することまで考えていたので、本当に壮大な実験になる可能性もあったんですよ。ゴルフ場で「PLAY YOUR LIFE」の実践など様々な試みを行い、成功したことも失敗したことも、全国のゴルフ場に対してどんどん発信して、参考にしてもらたいという志で運営しています。

 


「GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス」2階にオープンした「TREX OCEAN CAFE」。ゴルフ場利用者以外、子供でも、ワンちゃん連れでも自由に利用できる


 

ーーすでに「GDO 茅ヶ崎ゴルフリンクス」でイメージしている今後の取り組みがあったら、最後に教えてください。


「GDO 茅ヶ崎ゴルフリンクス」自体は9ホールでスペースも限られていますが、サテライトオフィスや、研修施設など「ワーク」の部分を充実させたいと考えています。同じ場所で「遊び」と「仕事」が共存できるようになりますよね。また、東京から1時間程度でアクセスは良いのですが、例えばキャンプ設備やキャンピングカーなど宿泊設備もあったらいいなと構想しています。一泊でもできるようになれば、「遊び」と「仕事」がうまく融合した生産性の高い時間を過ごせる場所になるのではないでしょうか。

 


コースからビーチまではたったの271ヤード。GDOはここから「PLAY YOUR LIFE」の可能性を探って行く


 

(文・田村一人 写真・村上悦子 構成・PLAY YOUR LIFE編集部)

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