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虫取り網を持ってゴルフ場へ 茅ヶ崎スタイルな"夏休みの自由研究"

気温30度を超える真夏日が続く茅ヶ崎だが、ゴルフ場に集まった16組33人の小学生とその親御さんたちの装備は、虫取り網に虫カゴ、それに水筒というもの。2日(火)、GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスでは、昨年に引き続いて茅ヶ崎市の協力のもと、ゴルフ場での生物観察会が実施された。

ゴルフ場で何を捕まえた?

講師を務める茅ヶ崎市・景観みどりの課の岸一弘さんは、かつては環境破壊の代名詞にもされていたゴルフ場も、近年では事情が違うと教えてくれた。周囲の宅地化が進んだことで、ゴルフ場の広大な緑地は、生物の移動や生息にとって重要な場所となり、ゴルフ場にある池も、大型機械の導入によって冬場に水を抜くようになった田んぼに代わって、通年過ごせる貴重な水辺環境を提供しているという。

講師の岸一弘さん。子どもたちも親しみやすい"虫博士"だ

実際、GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスの4番ホール脇にある池では、市内ではここでしか生息が確認されていない昆虫がいたり、珍しいヒナガヤツリ、ヒンジガヤツリといった植物も残されていたりして、「まるでタイムスリップしたようです」と岸さんも嬉しそうだ。

ゴルフ場で捕獲したジャコウアゲハ。体から独特の匂いを発する

この日、虫取り網を振り回した子どもたちが捕獲したのは、幼虫はウマノスズクサという毒性のある植物しか食べないという黒色のジャコウアゲハや、お腹に金色の光沢のあるウバタマムシ、夏の風物詩ともいえるミンミンゼミに、シオカラトンボ、ギンヤンマ、ショウジョウトンボ、アオモンイトトンボといったトンボたち。

空調の効いた部屋でジュエルソープとバスソルト作りも

茅ヶ崎の夏休み2022「夏休み自由研究 生物観察&ジュエルソープ・バスソルト制作」と題されたこの日のイベントでは、子どもは2班に分かれて、屋外での生物観察と、屋内で手作り石鹸(ジュエルソープ)とバスソルト制作を体験した。コースからクラブハウスに戻るとき、芝に水やりをするスプリンクラーの"雨"に打たれてはしゃぐ姿も、印象的な夏の一場面だった。

スプリンクラーだって、アトラクションみたいなもの

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