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コロナ禍で、地域で、子供たちにできること。ゴルフ場から小学生へのプレゼント

新型コロナウィルスの影響で制限を受ける日々も1年が経過しようとしていた。GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(以下、茅ヶ崎GL)に隣接する茅ケ崎市立浜須賀小学校の子供たちも例外なく、学校行事のほとんどが中止に。地域とともに「あたらしいゴルフ場の姿」を模索する私たちにとって、それは他人事ではない。修学旅行に行けなかった6年生たちに、ゴルフ場で小学校生活最後の思い出作りをしてもらえたら―――学校側と相談を重ね、芝の上で遊ぶ特別な体験「卒業記念Special Day In GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス」を企画し、実現した。ゴルフ場が子供たちの歓声と笑顔であふれた一日をレポートする。



「世界中が変わってしまったんですけど、今だからこそ自分たちが変わらなければいけないと思いました」。そう話すのは、6年3組の南颯人(みなみはやと)くん。「自分たちが変わらなければいけない」――そんな12歳の言葉は、強い。言葉通り、みんなで努力を重ねていた。修学旅行が中止なら、夜の学校でナイトウォークができないか、夜がダメなら昼間の校庭でキャンプはできないか、などの提案を校長先生相手に続けていた。しかし、学校側としては子供の安全を守っている立場上、すべてを許可するわけにはいかない。そして修学旅行の代わりに何かできないかと、小学校に隣接する茅ヶ崎GLに相談を持ち掛けてくれたのは、2月のこと。

地域との共生、ゴルフ場の共創を目指す茅ヶ崎GLにとって、それはやったほうがいいことではなく、まさにやるべきことだった。すぐに企画を開始、数日後には学校側に「卒業記念Special Day」を提案した。内容は小学6年生たちにゴルフ場という場を提供し、広大な芝の上でゴルフに限らないさまざまなアクティビティをのびのびと楽しんでもらおうというものだ。

 

ゴルフ場という広い緑の上で、卒業前に思いきり楽しんでほしいと企画を練った


浜須賀小学校長の松永忠弘氏は、提案内容の第一印象をこう振り返る。「私たちにゴルフ場を開放してくださると聞いたのは、2月頃でした。企画を見させていただいたら、催し物が盛りだくさんで。子供たちのためにしっかり考えてくださったことが分かって、感動しましたね。今年は予定されていた鎌倉見学、修学旅行、社会科見学など、行事をことごとく中止せざるを得ない状況でした。言い尽くされていますが、当たり前のことをすることができない。それを子供たちも学校生活の中で感じていて――特に修学旅行については、本当に楽しみにしていましたから。自分たちで考えた代替案も持ってきてくれたのですが、やらせてあげることができない。泣いていましたね。『どうして僕たちだけ』って」

 

ゴルフ場とともに卒業記念イベントを実現させた、浜須賀小学校長の松永忠弘氏


 そんな悔しい思いをした子供たちにゴルフ場からプレゼントする「芝の上で遊ぶ、特別な一日」。当初予定していた日程は、雨天で中止になったが、予備日にかけた思いが通じたのか、2021年3月11日に開催が実現した。

普段は閉まっている3番ホール横の広域避難場所出入口から入場してもらった。6年間のうちに見慣れ、開くところを想像したことがない “開かずのゲート”がついに開く。電車にもバスにも乗らないけれど、学校のすぐ隣だけれど、なにかワクワクした雰囲気。はじめてゴルフ場に足を踏み入れる子も数多くいた。コースに入った瞬間から、子供たちのテンションは最高潮だった。

キッズ用のクラブを使ったゴルフ体験、サッカーボールを蹴ってプレーするフットゴルフ体験、チームで点数を競うパターゲーム、廃材となったヨットの帆をアップサイクルして作る記念品。ゴルフ場の1番ホールから6番ホールを贅沢に使って、クラスごとにアクティビティを回る。日没までの時間が限られるため、一つひとつの企画を移動するのも小走りだが、子供たちは芝の上を走るだけでも楽しそうだ。

クラブにボールが当たって遠くに飛んだ時の歓声、パターゲームで点数を数えているときのドキドキした雰囲気、記念品を作っているときの真剣な眼差し。いつものゴルフコースが全く違った場所に見えた。不自由な一年で我慢を重ね、ついに喜びに解放させた子供たちのエネルギーが、その場所を空気を燦燦と輝かせていた。

 

ボールが遠くへ飛んで、ガッツポーズ!周りから歓声が上がる


 6年3組の宮先壮(みやさきそう)くんは、イベント後にこんな感想を語ってくれた。「こんな世の中だけど、(ゴルフ場で)みんなが笑っている姿を見たら、自分もめちゃくちゃ嬉しかった。早くコロナウィルスが終息して、マスクを外してみんなでワイワイできるようになってほしい。今年はできないことが多かったけど、できることを自分たちで考えて、実行したこともたくさんあった。やりたいことがあったら、それを自分の胸に留めるんじゃなくて、誰か頼れる人に相談して発信すればいいんだって思いました。これからもやりたいことを発信できる人でいたいです」。

 

天に向けて、色とりどりの風船を飛ばす。青い空と子供たちの笑顔が印象的だ


最後は6番ホールに全員が集まって風船を飛ばし、イベントはフィナーレを迎えた。青い空にカラフルな風船が水玉模様をつくるように飛び散っていく。12歳の心の中には、どんな思いが去来しただろう。小学6年生は、びっくりするくらいに大人だ。きっと制限の多い一年間をそれぞれで割り切って、自分を納得させながら過ごしてきたはずだ。一方で、行けなかった修学旅行に悔しさをにじませ、解放的なゴルフ場でのイベントで喜びを爆発させる姿からは、子供の豊かな感受性を見せつけられた。

茅ヶ崎GLそして企画運営したスタッフたちは、地元の子供たちの成長のワンシーンに関われたこと、この日の光景を見ることができたことを心から喜んだ。ゴルフ場という場所がプレーをするか・しないかに関わらず、「人の心を満たす場所」になり得るという原点を再認識もできた。私たちは、これからもゴルフを起点に、多く人の人生が豊かに彩られていくためのサービスづくりや活動にまい進していく。

 

【動画】芝の上で、思いきり楽しむ小学生たち(当日の様子)




(写真・角田慎太郎 文・PLAY YOUR LIFE編集部)

※学校名・役職・学年などは取材当時のものです。

 

■GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス公式サイト

■イベント運営協力:湘南Work. 公式サイト