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野球ファンに、ゴルフをつなげ!福岡ソフトバンクホークスFF2018イベントレポート

ゴルフと野球の関係性は、深い。プロ野球選手がオフシーズンにリラックスを目的にゴルフを楽しむという話や、野球経験者は基礎的な筋力が高く、またピッチングやスローイングがスイングの動きと似ているためゴルフが上手いという話を聞くことは多い。そして何より、スポーツの楽しさを知っている人はルールの異なる競技であっても本質的な魅力を見つけることが上手なのだろう。長らく多くの人の心を魅了し、日本の文化として根付いているプロ野球観戦。その巨大な人口を抱えるプロ野球ファンの方々に、ゴルフの魅力をもっと伝えたい。選手と一緒に楽しんでもらいたい。そんな想いで、野球の世界にゴルフを持ち込んでみた――。

そこは、福岡 ヤフオク!ドーム。2018年11月25日、年に一度のソフトバンクホークスのファン感謝祭が行われた。シーズンを通して勝利を願い続け、どんなときも選手の心に寄り添って応援をし続けるファンの人びとに感謝を伝える球団にとって大事なイベントだ。2018年のファンフェスティバルは、『球団創設80周年』をテーマにさまざまなコンテンツを展開。選手との握手会やサイン会、写真撮影を始め、ブルペン投球体験や3チームに分かれた選手たちがクイズやスポーツ対決に興じるステージイベント、グッズ販売など盛りだくさん。その日を楽しみに訪れた来場者は、35,772人に上った。

GDO(ゴルフダイジェスト・オンライン)は今回、野球ファンの熱量あふれるこの場所に「ゴルフを持ち込む」ことを決めた。プロ野球選手たちにファンと一緒にゴルフコンテンツを楽しんでもらい、「ゴルフを通じた選手とファンのコミュニケーション」を生み出すことを狙いとしたものである。私たちは、ゴルフは人と人とを“つなぐ”ものだと考えている。きっとこの取り組みで選手とファンをつなぐことができるだろう――そう願った。

まず、球場外のブースで来場者向けに「GDOパターチャレンジ」を開催。このゲームの上位3名には、ステージイベントで選手とのパターゲームに出場できる権利がプレゼントされる。至近距離で選手と会えるため、ファンとしては見逃せない企画だ。最終的に400名のファンがパターゲームに参加した。

多くの来場者がパターゲームを体験。子供たちも初めて触るゴルフクラブに興味津々

ゴルフクラブを握るのは初めてという家族連れや子供たちが多く、ブースはわいわいガヤガヤと活気に満ちた。親のサポートを受けながら、たどたどしい様子でボールを打つ子供。「どうやって握るんですか?」とソワソワとクラブの扱い方を聞くゴルフ未経験者。子供は見守る前で“ドヤ顔”でパターを振るお父さん。ゴルフ場に行ったことはなくても、クラブを握ったことがなくても、球がまっすぐに転がっていくと「よし!」と思うのが人間の心情だ。多くの人が純粋にその体験を楽しんで、結果的にステージイベント権利が得られなくても満足そうな笑顔でその場を立ち去った。

今日はじめてゴルフクラブを握った人たちも、転がるボールの方向に一喜一憂!

そして、いよいよ上位3名がスタジアムに登場するステージイベントが始まった。用意したのは、3チーム(選手2名+参加者1名=1チーム)がパターでボウリングのピンを倒した数に応じた得点を競うゲーム。360度を取り囲む観客席から視線を集める中での挑戦だ。選手との距離の近さもさることながら、これほどの数のギャラリーの前でパターを打つことは一生のうちで今日だけかもしれない。緊張の面持ちで、憧れの選手にも見守られながら一打一打を念入りに狙い、大きな拍手やどよめきを全身に受け止めながら競う貴重なひと時を過ごした。

選手とファンが3チームに分かれて、パター対決!大型ビジョンで気持ちも盛り上がる
緊迫する普段のゲームとは違い、ナイスショットが出ると選手たちに笑顔があふれる

最後は、3チームに分かれた選手同士がドラコン大会(ドライビングコンテストの略称。ドライバーの飛距離を競う)で対決する。普段は真剣勝負を繰り広げる選手たちが、この日は外連味のない笑顔でゴルフクラブを振り回してファンを魅了した。合計飛距離が長いチーム順にランキングされ、優勝チームに「10万GDOポイント」と「GOLFTEC無料スイング診断券」を進呈。野球選手の超人ぶりをいつもと違う形で目撃することとなったファンの盛り上がりとともにステージイベントは幕を閉じた。

人と人との触れ合い、プレーを通した楽しさの共有、ナイスショットが出たときの達成感。ゴルフから生まれる「楽しい!」という感情や一緒に楽しんでいる仲間との会話は、きっと毎日の生活を少し豊かにするはずだとGDOは考える。いつもはテレビや球場の遠く離れた観客席からしか見ることのできない選手たちと一緒に、ゴルフを楽しんだファンの方々の気持ちがちょっとでも豊かになったことを願う。

福岡にて、野球選手とファンを“つないだ”一日。すこしお疲れ顔でパチリ!

選手とファンを「ゴルフでつなぐ」ことができたのでは? 帰京する空港への道を急ぎながら、イベントで黒子を務めたGDO社員たちは少しだけ胸を張りたい気分だった。そして、次は何をつないでいこうかと思考を巡らせる。“ゴルフで世界をつなぐ”旅路は、これからも続いていく。

「GDOで働く」ことにご興味のある方は、こちらから。

文・PLAY YOUR LIFE編集部/星

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